上場以来株価は右肩上がり!世界シェア1位の決済事業者 VISA(V)の見どころ

VISA(V)の株価が2019年に入ってから30%以上の上昇で上場以来1100%(2019年1月の最安値からは1600%)の上昇を遂げ、いまもなお上がり続けています。VISAのビジネスや現況をMasterCardとの比較も交えながら解説していきたいと思います。

VISAの事業とシステム

近年のフィンテック金融(Finance)と技術(Technology)の進歩はVISAをはじめとしたキャッシュレス決済事業者に対しても大きな追い風となっています。そして、この機会を活かすべく全世界で取り組んでいます。我々が主に見かけるクレジットカード会社にはVISAの他にMasterCard(MA)、AmericanExpress、JCB、Diners Clubなどがありますが、その中でもVISAは世界的なクレジットカード決済インフラの主要な提供者でありシェアは圧倒的です。

シェアではVISAが60%前後、MasterCard30%近辺を占めています。

クレジットカード決済は発行元が一時的に建て替えを行い利用者は後から支払うのが基本的なシステムです。それはつまり発行元が利用者に対し一時的にお金を貸しており、発行元は利用者に対する信用リスクを負います。しかし、VISA(MasterCardも同様)は利用者に対してお金を貸しません。決済ブランド側はクレジットカードやデビットカードの決済インフラを提供し、決済手数料を得るのみで信用リスクを負いません

そして、VISAの収益の90%以上は、決済サービス、データ処理、国際取引の3つから生み出されています。2019年の第3四半期の収益内訳は、データ処理が収益の36%を占め、決済サービスが33%、国際取引が27%でした。それぞれで前年比で8%以上成長しました。

国際送金サービス企業アースポートの買収により更なる拡大!

さらに最近、国際的な支払いと送金サービスを専門とする会社であるアースポートの買収を発表しました。これは電信ないし銀行口座を介した金銭の移動は1日に80兆米ドル近くの規模で行われるとされており、VISAは今回そのアクセスの一端を取得することであり、VISAの発表する通り「世界の銀行人口の大多数に到達し、世界中のお金を簡単、迅速、安全に移動できるようになる」でしょう。

現在、VISAはVISAカードから、VISAビザカード間の決済ができる決済インフラを提供しています。今回のアースポート買収により、ビザのクライアントである個人・法人・各政府機関に対して、VISAの決済インフラを利用して世界中の銀行口座を介した送金と入金のサービスを提供できるようになります。アースポートの買収で銀行への口座とサービスを繋ぐことにより、VISAは世界の銀行利用者層の圧倒的多数に対して世界規模かつ迅速な金銭の移動を身近なものとしセキュリティーを確保しながら行うことができるようになると見ています。

アースポートの技術にを得ることでビザは資金の支払い、個人間決済、マーケットプレイスの支払い、請求書の支払いを含め、VISAが提供する各種決済サービスの急速に拡大している使用例をさらに拡大できるようになります。過去12カ月間で主力サービスであるVisa Directの取引件数の成長は成長を続けており、新興国も含めた世界中の消費者と企業の間では更なる電子決済の迅速化と拡大の需要があります。

最大の競合相手「MasterCard(MA)」との比較

競合する相手としてはMasterCardが存在します。2018年度のVISAの営業利益率は65.87%で、MasterCardは51.77%の営業利益率を維持しています。これは、VisaがMasterCardよりも低コストの構造で運営されていることを示しています。さらに、それぞれの株価を比較すると、Visaは現在、33.6倍の株価収益率(PER)で取引されていますが、MasterCardは40倍の株価収益率(PER)で取引しています。個別の抱える事情には違いがあり、必ずしも投資対象としてVISAがMasterCardに対して優れていると主張するものではありませんが同じ業界で同様のビジネスモデルを考慮すると、VISA株価はMasterCardに対して有利な価格と考える余地があります。

VISAは今後も新たなフィンテック事業やタッチ決済などを通じて買収や戦略的パートナーシップ関係で新たな機会得ていき、競合他社に対する強力な足場を確立することは、支払い移行への競争において重要です。VISAが継続的かつ圧倒的な強さを発揮できる根底にはな強さには、規模の大きい総支出、国境を越えた支出、およびネットワーク上で処理される総トランザクションのサブセットがあります。その利用規模は2017年から2018年にかけて、支払い額が11%、クロスボーダー取引量が10%、処理済み取引が12%増加しています。

この先も新興国を中心にアフリカ、アジア、インドで大きな市場機会を持っています。そして、2032年まで延長されたオリンピックとの独占契約によるブランド力の点で、最高のカードネットワークと優れた市場シェアを持っています。

VISAの今後の成長と配当・自社株買い等の株主還元

アナリストはVISAの収益を2019年に229.2億ドル、2020年に255億5000万ドルと予測しています。これらの予測が正しければ、2019年の売上成長率は11.2%、2020年の11.5%となります。そして、まず2019年度の収益予想229.2億ドルおよびEPS予想である5.4ドルを上回ることができる場合、このPERは正当化されさらなる株価上昇と配当を持って株主に富をもたらすことになると考えています。

上場したのは2008年と最悪の時期でしたがそこから1600%の上昇を遂げ、上場以来連続増配と自社株買いを行っており非常に阿武主還元には熱心です。下記の関連記事にVISAとMasterCardの詳細な配当関連のデータを掲載しています。

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おまけといってはなんですがアメリカン・エキスプレス(AXP)の記事もよければどうぞ。事業内容がまるで違う企業ですが違いを見てみると面白い面はあります。

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