AT&T(T)の銘柄分析(株価・配当・見通し)

AT&T(T)の基本情報

AT&T(T)の事業と歴史

AT&Tはアメリカ合衆国の大手情報通信会社です。電話・無線・データ通信などに加え、インターネット回線、衛星放送・電話帳広告など情報通信に関する広範な事業を手掛けています。かつては電話事業を独占していましたが80年代に地域電話会社を分社化しました。歴史上、よく司法省から訴訟を起こされています。1983年に分社化したSBCコミュニケーションズから2005年に買収され、SBCコミュニケーションズ側が社名変更したことにより現AT&Tは誕生していますが、圧倒的な知名度、ブランド力を誇るAT&Tの名前、認知度を利用したい思惑に加えてニューヨーク証券取引所における一文字ティッカーである(T)を残したいという考えが当時の経営陣にあったと言われています。

高配当銘柄の代表格ともいえ連続増配株であります。以前はバフェット銘柄の一つでした。売却した理由も、継続して成長する企業ではない点で投資方針に合わないことが理由であったため会社の見通しそのものに対する疑念ではありませんでした。

携帯電話も含めた通信網の一環として極めて重要なインフラを担っている企業だけあって安定性は抜群です。衛星放送最大手であったディレクTVやタイム・ワーナーを買収しさらにコンテンツ事業拡大を目指しています。

AT&T(T)の株価推移

AT&Tの株価(2019年10月28日現在)です。株価は21世紀初頭のインターネットバブル期の最高値を突破できていませんが基本的に20~40ドルのレンジ相場と言った感じです。配当金を狙って投資する株としては十分すぎるぐらいのものだと思います。

 

 

AT&T(T)の増配年数と配当利回り

増配年数

34年

配当金(配当利回り)

2.04(5.52%)

AT&T(T)の注目ポイント

通信網を生かし広範なコンテンツの提供者を目指している

AT&T(T)はインターネット・通信事業に専念するベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)に対して自社通信網を活用して広範なコンテンツ提供者になることを目指しており新規事業の開拓に熱心です。ここ最近でM&Aを繰り返しており、2014年にはディレクTVを買収し、さらに2016年10月にはタイムワーナーを買収しています。

しかし、この分野にはネットフリックス(NFLX)や、ウォルト・ディズニー(DIS)、Amazon(AMAZN)など強力な競合相手がおり現在非常に苦戦しています。また、買収に伴う多額の負債も残されており今後を注目していきたいところです。

通信事業者としての競合相手であるベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は米ヤフーの買収などインターネットや5Gをはじめとした通信網の整備に多額の投資をしています。

5Gに関しては2018年にストレート・パス・コミュニケーションズの買収でいったん合意したものの更に好条件を提示したベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)に敗れるなど後れを取っているのが現状です。

アクティビスト(モノ言う株主)エリオットの戦略見直し要求

投資家ポール・シンガー氏が率いる投資ファンド運営会社「エリオット・マネジメント」は9月に32億ドル相当の持ち分を開示しました。AT&T(T)に対して資産売却や徹底的なコスト削減を行い業績を上向かせることで株価を50%上げるという計画を記した書簡を取締役会に送付しました。

計画では、メキシコでの携帯電話事業やディレクTVに加え固定電話事業の一部などの資産売却を検討するように要求し一部事業からの撤退を通じた経営効率の改善、大規模買収の打ち止めを求めました。

その後の7-9月期決算で投資会社エリオットへの対応を示し、役員席を2席追加、会長とCEOの役割を分離する計画も明らかにしたほか、当面の大型買収は実施しない旨の発表を行いました。こうした、一連の流れによってAT&Tの株価は上昇しています。

AT&T(T)の業績・財務

AT&T(T)の配当金と配当性向・増配率

年間配当金の推移

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
配当 1.65 1.69 1.73 1.77 1.81 1.85 1.89 1.93 1.97 2.01

高めの配当金で配当利回りは5~6%台と高めの水準でいます。

配当性向の推移

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
配当性向(%) 80.49 50.45 262.12 141.6 53.39 155.46 79.75 91.9 41.3 70.53

配当性向も高めながら安定しています。

増配率の推移

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
増配率(%) 2.43 2.37 2.31 2.26 2.21 2.16 2.17 2.07 2.03

増配率も決して高くはありませんが複利で考えると小さくない数字だと思います。

この先も安定した増配を期待したところです。

AT&T(T)のEPS(1株当たり利益)とBPS(1株当たり純資産)

EPS

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
EPS 2.05 3.35 0.66 1.25 3.39 1.19 2.37 2.1 4.77 2.85

EPSは増減が激しいですが確実に利益は出し続けています。

BPS

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
BPS 17.41 16.55 16.65 19.96 20.06 22.94 25.28

BPSは段階的にですが増えていってます。

AT&T(T)の発行済み株式数

発行済み株式数

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
発行済株式数 6,144.94 6,138.99 6,139.42 7,281.63

自社株買いどころか発行済み株式数は増えています。買収や5G関連投資で多額の費用が必要だったためと思われます。

AT&T(T)の売上高

売上高

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
売上高 122,513 124,280 126,723 127,434 128,752 132,447 146,801 163,786 160,546 170,756

売上高は安定的な成長を遂げています。通信業の非常にいいところです。

AT&T(T)の営業利益・純利益

営業利益

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
営業利益 21,000 19,658 16,309 12,997 30,479 13,866 27,182 26,255 23,995 31,618

営業利益は増減を繰り返しながらも少しずつ増加傾向にあります。

純利益

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
純利益 12,138 19,864 3,944 7,264 18,249 9,960 13,345 12,976 29,450 19,370

純利益も営業利益と同じような感じですね。

AT&T(T)のキャッシュフロー

営業キャッシュフロー

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
営業CF 39,176 34,796 31,338 35,880 39,344 38,010 43,602

営業キャッシュフローも安定しています。

投資キャッシュフロー

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
投資CF -19,680 -23,124 -18,337 -49,144 -24,215 -18,943 -63,145

投資キャッシュフローはやはりかなり大きめです。設備の維持費用が毎年多額に渡るためです。

フリーキャッシュフロー

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
フリーCF 12,577 21,591 3,719 19,951 16,531 20,580 19,785

投資キャッシュフローで多額の費用が発生しているにもかかわらず確実なフリーキャッシュフローを創出しています。

AT&T(T)の営業キャッシュフローマージン

営業キャッシュフローマージン

年度 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
営業CFM(%) 30.74 27.03 23.66 24.44 24.02 23.68 25.53

高い水準の数値を出し続けています。インフラと言う参入障壁の高い事業を行う企業の特色とも言えます。

AT&T(T)の今後の見通しとまとめ

今後とも、大きな成長をする企業ではないと思われますが安定した収益を得続けて株主に配当金といった形で還元をしてくれると思います。

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