ネクステラ・エナジー【NEE】の株価・銘柄分析と今後 再生可能エネルギーの最大手

ネクステラ・エナジー【NEE】の基本情報と歴史

ネクステラ・エナジーはフロリダ州に本社を置く最大手電力会社です。風力や電力等の再生可能エネルギーに関しては世界最大級のです。買収等を行い利益が急成長しています。

傘下のフロリダ・パワー&ライトはフロリダ州の約半分である500万世帯の顧客に対して電力を供給し、主力事業会社であるネクステラ・エナジー・リソーシズは米国内の33州とカナダで事業を行う世界最大級の再生可能エネルギー会社です。行っている幅広いエネルギーセクターであるため景気に関する影響を受けにくいです。

風力・太陽光・原子力など気候変動が現在世界的な問題となっている中で大きく注目されている事業をいくつも持っています。

新規の買収等にも積極的で年々企業の規模が拡大しています。

企業情報(創業年・上場年と市場・従業員数・決算・S&P格付け

 

ネクステラ・エナジー【NEE】の株価推移


株価は順調に伸びてきています。2017年以降の成長が大きいです。世界全体で株価が大きく下落した2018年後半期も伸び続けており、公益セクターの強さが分かります。

また、長く世界のエネルギー企業の時価総額トップの座にいたエクソンモービルを2020年10月に抜き去りました。

10月16日現在 ネクステラ・エナジー 1461億ドル  エクソンモービル 1457億ドル

これはこの数年で急速に進んだ旧来型エネルギーから新たな再生可能エネルギーへの移行や化石燃料、化石燃料の生産に伴う温室効果ガスや気候変動への影響など社会的な変化が強く反映されているでしょう。

PERとPBR・配当利回りの推移

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
PER 19.15 18.98 17.14 19.11 13.72
PBR 2.06 2.36 2.12 2.3 2.61
配当利回り 3.04 2.91 3.01 2.98 2.89
2018年 2019年 2020年
PER 12.53 31.21 52.13
PBR 2.43 3.2 4.14
配当利回り 2.64 2.03 2.07

PERは「株価収益率」であり、その株式が収益の何倍で取引されているかを表しており一般的には割安か割高かを測る代表的な指標の一つと言われています。

ただし、これは先行きの業績に対する投資家の期待を表している面もあり低PERの株が本来の価値より割安なのではなく、万年割安株となる可能性もある事に留意しましょう。反対に高PERの株が一概に割高と言った訳でもなく、その高いPERは将来の成長によって正当化される可能性があります。(収益が上る=株価収益率は下がる)

また、自社株買いによってEPS(1株あたり利益)が上がることでもPERは低下します。

PBRは「株価純資産倍率」を表し会社が保有する純資産の何倍で株式が取引されているかを表します。1倍を下回れば会社清算時の残余財産分配額を下回る事になるため割安と言えます。

しかし、不人気な業種だったり将来性が乏しいとされる企業は1倍を切ったまま放置される事がある事とその純資産は全てが換金可能とは限らない事に注意しましょう。

これらは、業種別で比較することでより参考になります。

化石燃料から急激な転換が進む兆しが見えている事で大きくPERは上がっています。

ネクステラ・エナジー【NEE】の企業分析・注目ポイントと今後の事業展開

事業構成

事業の構成比率を表しているグラフです。多くを傘下のフロリダ・パワー・ライトが占めており、同社はフロリダ州の約半分の家庭に電力を供給しています。

その次にネクステラ・エナジー・リソーシズ、サザンカンパニーから買収したGulf Powerが続きます。近年は再生可能エネルギーを軸に買収による拡大を進めています。

 

国・地域別売上高比率

売上高はほぼ全てアメリカ国内となっています。

再生可能エネルギーの将来性

近年、技術的にも社会的にも再生可能エネルギーに対する追い風と既存のエネルギーに対する逆風となっています。

環境保護を訴える活動も活発化し、既存の石油・石炭系エネルギーに対する融資削減要求やその事業が及ぼす気候変動への影響を開示するように株主と社会が要求するなど非常に厳しい状況です。

その中で、再生可能エネルギーは技術的に低コスト化などで採算が取れるようになり前述の社会的な要請から様々な後押しがあります。

 

電気自動車メーカーのテスラもこの追い風に乗って事業を拡大し続けており、この流れは当面続くものと思われます。

ネクステラ・エナジー【NEE】の業績データ

売上高と営業利益等の推移

グラフA 売上高と利益

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
売上高 15,643 15,317 15,341 14,256 15,136 17,021 17,486 16,155 17,195
営業利益 2,594 3,243 3,429 3,276 3,541 4,395 4,660 4,297 4,730
純利益 1,615 1,957 1,923 1,911 1,908 2,465 2,752 2,912 5,378
2018年 2019年 2020年
売上高 16,727 19,204 17,997
営業利益 4,243 5,054 4,763
純利益 6,638 3,769 2,919

 売上高と営業利益の推移を示しています。

売上高は長期的にもゆっくりと成長を遂げています。

営業利益と純利益も電力供給世帯の増加によって安定して増加しています。

 

営業利益率と純利益率の推移

グラフC 営業利益率と純利益率

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
営業利益率 16.58% 21.17% 22.35% 22.98% 23.39% 25.82% 26.65% 26.60% 27.51%
純利益率 10.32% 12.78% 12.54% 13.40% 12.61% 14.48% 15.74% 18.03% 31.28%
2018年 2019年 2020年
営業利益率 25.37% 26.32% 26.47%
純利益率 39.68% 19.63% 16.22%

営業利益率エネルギーセクターの中でも高いです。エクソンモービルの近年の営業利益率が約3%〜7%で推移している事からもこの利益率が相当に優秀な数値であることがわかります。

営業利益率・純利益率・売上高成長率の推移

グラフD 成長率

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
売上高成長率 -2.08% 0.16% -7.07% 6.17% 12.45% 2.73% -7.61% 6.44%
営業利益成長率 25.02% 5.74% -4.46% 8.09% 24.12% 6.03% -7.79% 10.08%
純利益成長率 21.18% -1.74% -0.62% -0.16% 29.19% 11.64% 5.81% 84.68%
2018年 2019年 2020年
売上高成長率 -2.72% 14.81% -6.29%
営業利益成長率 -10.30% 19.11% -5.76%
純利益成長率 23.43% -43.22% -22.55%
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1株の価値(BPS・EPS・SPS・CFPS)の推移

グラフE 1株の価値

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
BPS 8.59 8.95 9.47 10.01 10.62 12.1 12.77 14.01
EPS 1.19 1.15 1.14 1.12 1.4 1.51 1.56 2.85
2018年 2019年 2020年
BPS 17.91 18.71 19.02
EPS 3.47 1.94 1.48

グラフE2 1株当たりの売上高

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
1株当たりの売上高(SPS) 9.27 9.15 8.51 8.86 9.67 9.63 8.67 9.10
2018年 2019年 2020年
1株当たりの売上高(SPS) 8.77 9.89 9.14

グラフE3 EPSと1株当たりフリーCFの比較

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
1株当たりフリーCF(CFPS) 0.54 0.03 -0.52 1.10 1.13 1.24 1.13 0.51
2018年 2019年 2020年
1株当たりフリーCF(CFPS) 0.31 1.15 0.11

順にBPS(一株当たりの純資産)EPS(一株当たり純利益)SPS(一株当たり売上高)CFPS(1株あたりフリーキャッシュフロー)を示しています。これらは一株当たりの価値を測る数字として有効です。

CFPSは会計上の利益では無くフリーキャッシュフローの面から数字を出します。基本的にEPSと一致しますが、会計処理の方法が変わったり「純利益は減少したがフリーCFは増加した」場合などにより正確な情報を読み取る事ができます。

一株当たりの価値は年々上昇を続けています。

キャッシュフローの推移

グラフH キャッシュフロー

2014年 2015年 2016年 2017年
営業CF 5,500 6,116 6,336 6,413
投資CF -6,361 -8,005 -8,110 -8,918
財務CF 1,000 1,883 2,495 2,933
フリーCF 1,997 2,244 2,096 968
2018年 2019年 2020年
営業CF 6,593 8,155 7,983
投資CF -10,950 -16,177 6,174
財務CF 7,634 3,873 1,105
フリーCF 583 2,243 224

営業キャッシュフローは営業活動による収支、投資キャッシュフローは投資活動による収支、財務キャッシュフローは借入金の返済や配当・自社株買いなどを表します。新規借入などを行った時はプラスになる事があります。

フリーキャッシュフローは株主にとっては特に重要で会社が自由に使えるお金を指します。これが内部留保になったり、配当・自社株買いの原資となるからです。

ここでは主に営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローを紹介します。投資や財務コストに関しては設備投資やインスタント・カバレッジ・レシオを参照ください。

営業キャッシュフロー毎年増え続けています。買収の他に多くの投資を必要とする事業であるため投資が年々巨額になっています。成長途上である事と太陽光発電も風力発電も大きな投資を必要とする事業である点を考えるとこの数字は妥当なものと言えるでしょう。

 

グラフS キャッシュフロー比率

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
営業キャッシュフロー成長率 -14.09 6.26 -2.01 27.81 7.8 11.2 3.6 1.22
フリー・キャッシュ・フロー成長率 -41.84 -94.7 6.56 12.37 -6.6 -53.82
売上高に対する投資の規模 19.24 26.25 34.16 21.33 20.58 22.14 26.25 31.67
2018年 2019年 2020年
営業キャッシュフロー成長率 2.81 23.69 -2.11
フリー・キャッシュ・フロー成長率 -39.77 284.73
売上高に対する投資の規模 35.93 30.79 43.11

営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローの成長率と売上高に対する投資の規模を示しています。

投資がどれだけ売上高に結びついているかを知ることができます。

ネクステラ・エナジー【NEE】の株主還元の推移

配当金・配当性向・増配率の推移

グラフF 配当と配当性向・増配率

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
配当 0.5 0.55 0.6 0.66 0.72 0.77 0.87 0.98
配当性向(%) 42.02% 47.83% 52.63% 58.93% 51.43% 50.99% 55.77% 34.39%
増配率 #DIV/0! 10% 9% 10% 9% 7% 13% 13%
2018年 2019年 2020年
配当 1.11 1.25 1.4
配当性向(%) 31.99% 64.43% 94.59%
増配率 13% 13% 12%

配当金と配当性向の推移を記載しています。成長途上の企業でありながら、配当金を支払い尚且つそこそこの増配率で増配を繰り返しています。

成長に向けた投資を行いつつも他のエネルギー企業と同じように多くの株主還元を行っていく方針を経営陣は示しています。

発行済み株式数の推移

グラフL 発行済み株式数

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
発行済み株式数(百万) 1,652 1,676 1,676 1,708 1,760 1,816 1,863 1,890
2018年 2019年 2020年
発行済み株式数(百万) 1,908 1,942 1,968

 自社株買いなどによって発行済み株式数が減るほど、一株当たりの価値は向上し株主に利益をもたらします。

 自社株買いなどによって発行済み株式数が減るほど、一株当たりの価値は向上し株主に利益をもたらします。

成長途上の企業であり、発行済み株式数は増加傾向にあります。当面は配当によって株主に還元していく方針です。

ネクステラ・エナジー【NEE】の財務諸表と財務データ

貸借対照表

グラフO・P 貸借対照表

2010~2017

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
現金・短期投資 0.57 0.66 0.51 0.63 0.77 0.69 1.44 1.75
売掛金・売掛債権 4.87 3.15 3.19 3.3 2.88 2.75 2.71 2.8
棚卸資産 1.62 1.88 1.67 1.66 1.72 1.53 1.43 1.3
その他の流動資産 2.86 2.83 2.76 2.83 3.89 3.27 2.65 1.46
有形固定資産 73.73 74.3 76.68 76.07 74.34 74.43 74.35 74.02
無形固定資産
その他の長期資産 16.34 17.18 15.19 15.5 16.39 17.34 17.41 18.66
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
買掛金 2.12 2.08 1.99 1.73 1.81 3.09 3.87 3.35
短期借入金 5.3 3.77 6.49 6.43 6.24 3.67 3.4 3.75
未払税金
未払負債 1.57 1.72 1.31 1.89 1.54 1.67 1.8 1.71
その他の短期負債 4.03 4.18 4 3.2 3.35 3.91 3.2 2.82
長期借入金 33.99 36.39 35.97 34.58 32.63 32.56 31.26 32.59
その他の長期負債 25.69 25.73 25.32 26.13 27.76 27.56 29.13 26.55

2018~

2018年 2019年 2020年
現金・短期投資 0.62 0.51 0.87
売掛金・売掛債権 2.86 2.39 2.33
棚卸資産 1.18 1.13 1.22
その他の流動資産 1.51 2.27 1.37
有形固定資産 67.82 69.68 71.9
無形固定資産 1.54 4.04 3.33
その他の長期資産 24.47 19.98 18.99
2018年 2019年 2020年
買掛金 2.38 3.2 3.87
短期借入金 10.88 4.45 5.15
未払税金
未払負債 1.66 1.51 1.27
その他の短期負債 2.56 3.06 2.76
長期借入金 26.67 33.13 35.17
その他の長期負債 21.85 22 21.17

貸借対照表の各項目を構成比率で表しています。企業の大まかな財務状況の推移が一目でわかります。

それぞれが貸方(総資産)、借方(負債と純資産)を表します。

貸借対照表の各項目を構成比率で表しています。企業の大まかな財務状況の推移が一目でわかります。

それぞれが貸方(総資産)、借方(負債と純資産)を表します。

貸借対照表の概略です。ここでは特に流動比率を見ると良いでしょう。流動資産が流動負債の額を上回っていれば短期的な債務を早期に完済する事が出来ると見込まれるからです。しかし、流動資産にも即時換金できるものばかりではないため内容が重要な事に注意しましょう。流動比率200%超えや当座(現金同等物)比率100%超えがより厳密に見た安全性の指標とみなされています。

多くの発電設備を有するエネルギー企業であるだけに、負債と固定資産が多いです。

グラフR 損益計算書(費用と利益)

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
売上原価 40.75 40.78 58.05 53.86 51.41 49.16 46 43.02
売上総利益 59.25 59.22 41.95 46.14 48.59 50.84 54 56.98
販売費及び一般管理費
研究開発費
その他 38.08 36.87 18.97 22.75 22.77 24.19 27.4 29.47
営業利益 21.17 22.35 22.98 23.39 25.82 26.65 26.6 27.51
資産運用利益 -4.92 -6.37 -4.72 -6.74 -4.41 -3.83 0.56 -0.37
2018年 2019年 2020年
売上原価 42.22 41.67 40.51
売上総利益 57.78 58.33 59.49
販売費及び一般管理費
研究開発費
その他 32.41 32.01 33.03
営業利益 25.37 26.32 26.47
資産運用利益 18.59 -6.34 -13.06

業績の蘭で紹介済みの収益に対応した損益計算書の費用項目と残った利益を表記しています。

財務状態と健全性

グラフG 財務データ

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
有利子負債比率(%) 39.29 40.16 42.46 41.01 38.87 36.23 34.66 36.34
自己資本比率(%) 27.29 26.13 24.94 26.03 26.67 27.55 27.35 29.22
2018年 2019年 2020年
有利子負債比率(%) 37.55 37.58 40.32
自己資本比率(%) 34 32.65 30.61

ここでは、有利子負債比率・自己資本比率を紹介します。この自己資本比率と有利子負債比率は企業の健全性を大きく表しているので注目しましょう。

グラフQ 財務比率

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
流動比率 0.76 0.73 0.59 0.64 0.72 0.67 0.68 0.64
当座比率 0.42 0.32 0.27 0.3 0.28 0.28 0.34 0.4
財務レバレッジ 3.66 3.83 4.01 3.84 3.76 3.65 3.7 3.47
負債比率 1.25 1.39 1.44 1.33 1.22 1.18 1.14 1.12
2018年 2019年 2020年
流動比率 0.36 0.53 0.47
当座比率 0.21 0.25 0.26
財務レバレッジ 3.04 3.18 3.5
負債比率 0.78 1.01 1.15

流動比率、当座比率、財務レバレッジ、負債比率を示しています。

流動比率は流動負債に対する流動資産の割合で計算され、短期的な支払い能力を示しています。当座比率は、流動資産の中で「現金預金」「受取手形」「売掛金」などの現金化しやすい資産だけで計算される、流動比率よりも厳しい基準で見た短期的支払い能力の指標です。

財務レバレッジ銀行借入や社債発行などを活用して自己資本を梃子(レバレッジ)にどれだけ負債を活用しているかを示しています。後述される自己資本比率の逆数関係にあり、負債をどのくらい有効活用しているかを表すため、この倍率が高くなると、負債増加によるリスクが顕在化するため注意する必要があります。

 

設備投資額と研究開発費・減価償却費の推移

グラフJ 事業投資

2014年 2015年 2016年 2017年
設備投資 6,706 7,135 9,194 10,279
減価償却費 2,415 2,798 3,033 3,371
2018年 2019年 2020年
設備投資 10,602 12,095 11,869
減価償却費 3,778 4,177 4,325

設備投資や研究開発費・減価償却費の多い会社は成長企業と見られ、将来が期待されている事が多いです。中には維持費的なものもあるので多額の設備投資や研究開発費が何を目的にしているかは見極める必要があります。

これらにより企業がどのように投資を行っているかを知る事ができます。

設備の維持費でありながら成長への投資を行う必要性から設備投資は年々増加傾向にあります。

ROE・ROA・営業キャッシュフローマージンの推移

グラフI 経営の効率性

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
ROE(自己資本利益率) 14.27 13.08 12.32 11.19 12.99 12.95 12.41 20.47
ROA(総資産利益率) 3.86 3.49 3.14 2.85 3.42 3.5 3.38 5.73
営業CFM 25.03% 26.56% 28.00% 33.71% 32.31% 34.98% 39.22% 37.30%
2018年 2019年 2020年
ROE(自己資本利益率) 21.29 10.59 7.94
ROA(総資産利益率) 6.59 3.4 2.38
営業CFM 39.42% 42.47% 44.36%

こちらは経営の効率性を示すROEとROA、営業活動からどれだけ効率的にキャッシュフローを得ているかを示す営業キャッシュフローマージンです。

ROEが高い企業は設備投資や自社株買いを通じて資本を効率的に活用していることを示しているため、高ければ高いほど自己資本比率は下がる傾向にあります。

ROAは総資産利益率を表しており、会社が有する資産を活用してどれほどの利益を上げる事ができているかを表しています。

営業キャッシュフローマージンは売上高のうちどれだけの金額を現金で得る事ができたかを見る指標です。高いほど売上額から経費をかけず会社に現金収入をもたらしていると言えます。営業キャッシュフローが営業利益を下回る場合はその営業利益が現金ではない別の入り方をしている事に注意しましょう。

15%を超えていれば良好と言える中で40%前後の数字を維持し続けており、非常に効率よく営業活動から現金を稼いでいるといえます。

グラフI-2 経営の効率性2

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
投資資本利益率(ROIC) 7.91 7.3 6.42 5.83 6.84 6.98 6.71 10.58
インタレスト・カバレッジ・レシオ 3.54 3.37 3.51 3.25 3.89 4.29 5.01 4
資産回転率 0.3 0.28 0.23 0.23 0.23 0.22 0.19 0.18
2018年 2019年 2020年
投資資本利益率(ROIC) 11.51 7.54 5.84
インタレスト・カバレッジ・レシオ 5.91 2.71 2.24
資産回転率 0.17 0.17 0.15

こちらでは投下資本利益率(ROIC)、インスタント・カバレッジ・レシオ、資産回転率の推移を示すグラフを掲載しています。

投下資本利益率は自己資本や有利子負債も含めた事業活動のために行われた投資がどれだけの利益を生み出したかを数字にしています。

インスタント・カバレッジ・レシオは、会社が営業活動により生み出す利益(基本的に営業利益)と金融収益(受取利息と受取配当金が主に該当)が、毎年の支払利息をどの程度上回っているかを示しており、 企業の財務健全性を示す数値であり、この数値が高いほど金利の支払いなどに関して財務的に余裕があります。反対に比率が低いと営業収益のうち多くの割合が支払利息に当てられる形で負債元本が減らず、財務上厳しい状態にあります。

総資産回転率は企業の資産が効率的に売上に結びついていることを表す指標であり、企業の総資産が1年に何回売上高という形で回転したのかを示しています。

財務効率と回転率等

ここでは財務効率などに関連した数値を解説していきます。

グラフU 財務効率

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
売掛金回収期間 35.03 34.27 36.6 39.36 38.41 37.46 40.31 42.5
在庫日数 50.7 56.33 47.34 49.83 50.99 54.16 62.57 63.2
回収期間 61.87 67.53 54.51 55.54 53.26 82.44 146.77 164.84
現金循環日数 23.86 23.07 29.43 33.65 36.13 9.18 -43.88 -59.14
2018年 2019年 2020年
売掛金回収期間 49.34 43.56 46.09
在庫日数 64.5 58.17 72.1
回収期間 145.26 137.21 206.43
現金循環日数 -31.42 -35.48 -88.25

ここでは、売掛金回収期間と在庫日数、回収期間、現金循環日数を紹介していきます。

売掛金回収期間は売掛金がどれくらいの期間をかけて回収されているかを日数で表しており、その日数が短いほど現金化までにかかる期間が短く資金を効率的に活用できていることになります。

在庫日数は在庫として滞留している日数を表しています。在庫として保有している商品の総数が売上の何日分と言い換えることも出来、この日数が少ないほど在庫量は適正な数にコントロールできていると考える事ができます。

回収期間は投資金額が投資によって生まれるキャッシュフローで計算して何年で回収することが出来ているかを表します。設備投資に関する収益性計算には様々な方法が存在しますが回収期間を指標とした場合、この期間が短いほど安全に効率的な投資ができていると考える事ができます。

現金循環日数は「キャッシュ・コンバージョン・サイクル」とも言われ、企業が商品を仕入れるために支出を行なってから売上及び売上債権の回収によって現金を得るまでの期間を指します。この日数が長いほど、手元の現金が減っている期間が長い事になり資金繰りの懸念が現れるため、経営状態を表す重要な指標とも言えます。

グラフV 財務効率 回転率

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
売上債権回転率 10.42 10.65 9.97 9.27 9.5 9.74 9.06 8.59
棚卸資産回転率 7.2 6.48 7.71 7.32 7.16 6.74 5.83 5.78
固定資産回転率 0.41 0.38 0.31 0.3 0.31 0.3 0.25 0.25
 資産回転率 0.3 0.28 0.23 0.23 0.23 0.22 0.19 0.18
2018年 2019年 2020年
売上債権回転率 7.4 8.38 7.92
棚卸資産回転率 5.66 6.27 5.06
固定資産回転率 0.23 0.25 0.21
 資産回転率 0.17 0.17 0.15

ここでは、回転率を中心に解説します。売上債権回転率、棚卸資産回転率 固定資産回転率 資産回転率を紹介しています。

売上債権回転率は会社が有する売上債権の回収がどのくらいの期間で行われているかを示す指標で、この数字が低いほど債券の回収に時間がかかっており、資金の効率的な活用が妨げられている事になります。

棚卸資産回転率は在庫回転率と言われることもあり、仕入から売上に至るまでの在庫期間によって適切な在庫量などの判断をするための指標であり、在庫を減らしている会社はこの比率が高くなります。在庫回転率が低いと言う事は顧客に販売される事なく在庫として保持する数が多く、管理コストや廃棄リスクを負っていることになります。

固定資産回転率は保有する固定資産が効率的に活用されているかを示しています。この比率が低い場合は保有する固定資産が有効に活用されることなく滞留している疑いがあり、固定資産への投資が過剰である可能性があります。

総資産回転率は企業の資産がどれだけ効率的に売上に結びついているかを表す指標であり、企業の総資産が1年に何回売上高という形で回転したのかを示しています。売上高が総資産の何倍あるかを見ることでその売上に貢献した企業の総資産がどれほど効率的に活用されているかを測ります。(「グラフI-2 経営の効率性2」で解説済みです)

まとめ

アメリカ国内の再生可能エネルギー事業を主体に成長を続け、遂に石油メジャー最大手を抜き去るといった偉業を成し遂げたネクステラ・エナジーです。2022年までは一株利益で年間6〜8%の成長を目標にしており、公益セクターでありながら大きな成長が期待できる分野として期待が高まっています。

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