マイクロソフト【MSFT】の株価・銘柄分析と今後 成長を続けるソフトウェアの覇者

マイクロソフト【MSFT】の基本情報と歴史

マイクロソフトは世界最大のソフトウェア企業です。共同創業者のビル・ゲイツは世界の大富豪として長い期間名を連ねています。

1975年に創業され、1990年代には時の業界首位を占めたIBMを抜き去りました。

世界のパソコンの殆どに搭載されているWindowsやofficeなどのソフトウェア製品は世界首位、そしてデバイスの開発やその他サービス、クラウドサービス「Azuru」などと言ったライセンス収入が多く非常に安定しており、事業の多様化を進めた結果Windowsが占める比率も少なくなり多彩な事業によって収益を上げています。WordやExcelを筆頭にofficeソフトの多くはビジネスに欠かせないアプリケーションになっています。FAAMGと呼ばれる企業群に入り、世界で最も価値のある企業の一つです。

S&P500には勿論の事、NYダウ30種平均の構成銘柄でもあります。

マイクロソフト【MSFT】の株価推移

 


パソコンOSではインターネット創世記から不動の地位を維持し続けていますが、2010年以降は検索エンジンやモバイルOSでGoogleに遅れたことで長らく株価が低迷していました。しかし、現職者であるサティア・ナデラ氏がCEOに就任してクラウド事業に舵を切ってからは再び強力な成長を始める企業となりました。Microsoftの収益は2019年度に13%、2020年度に12%増加しています。

Azureの他にもOffice365などが強く営業利益は力強く拡大を続け、これにより株価は大きく上昇しています。

マイクロソフト【MSFT】の財務分析

売上高と営業利益等の推移

売上高、営業利益ともに毎年成長を続けています。Azureの成長が占める割合は大きいです。

売上高のうち、51%を米国内、その他で49%を稼いでおり比較的分散された売上構成となっています。

 

営業利益と純利益の推移

売上高と営業利益等、損益計算書項目の推移を示しています。

営業利益と同じく純利益も大きな拡大傾向が続いています。

営業利益率と純利益率の推移

元々20%を超えていた営業利益率は利益率の高いクラウド事業の拡大に伴いさらに拡大しつつあります。

BPS・EPS・SPSの推移

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
EPS 1.48 2.56 3.25 2.13 5.06

順にBPS(一株当たりの純資産)EPS(一株当たり純利益)SPS(一株当たり売上高)を示しています。これらは一株当たりの価値を測る数字として有効です。

売上高・営業利益のグラフと同じように一株あたりに直しても大きく伸び続けていま す。自社株買いに積極的な企業であり、その事がこれらの数値をより一層加速させています。

貸借対照表

貸借対照表の概略です。ここでは特に流動比率を見ると良いでしょう。流動資産が流動負債の額を上回っていれば短期的な債務を早期に完済する事が出来ると見込まれるからです。しかし、流動資産にも即時換金できるものばかりではないため内容が重要な事に注意しましょう。流動比率200%超えや当座(現金同等物)比率100%超えがより厳密に見た安全性の指標とみなされています。

流動資産の比率が高く財務状況は極めて良好です。マイクロソフトは世界に2社しかない格付けで最高のAAAを有する企業の1つです。(残る1社はジョンソン・エンド・ジョンソン)

キャッシュフローの推移

営業キャッシュフローは営業活動による収支、投資キャッシュフローは投資活動による収支、財務キャッシュフローは借入金の返済や配当・自社株買いなどを表します。新規借入などを行った時はプラスになる事があります。

フリーキャッシュフローは株主にとっては特に重要で会社が自由に使えるお金を指します。これが内部留保になったり、配当・自社株買いの原資となるからです。

営業キャッシュフローの拡大と共にフリーキャッシュフローも大きく拡大を続けており、後述する株主還元の源泉となっています。

ROE・自己資本比率・営業キャッシュフローマージンの推移

こちらは経営の効率性を示すROE、健全性を示すROE、営業活動からどれだけ効率的にキャッシュフローを得ているかを示す営業キャッシュフローマージンです。

ROEが高い企業は設備投資や自社株買いを通じて資本を効率的に活用していることを示しているため、高ければ高いほど自己資本比率は下がる傾向にあります。

自己資本比率はその名の通り総資産に占める自己資本の割合で計算されます。

営業キャッシュフローマージンは売上高のうちどれだけの金額を現金で得る事ができたかを見る指標です。高いほど売上額から経費をかけず会社に現金収入をもたらしていると言えます。営業キャッシュフローが営業利益を下回る場合はその営業利益が現金ではない別の入り方をしている事に注意しましょう。

一概に言えるものではありませんが、15%を超えていれば良好と言えるでしょう。

いずれも非常に高く安全性も経営の効率性も非常に高くなっています。営業キャッシュフローマージンも36%台と非常に高いです。

設備投資額の推移

設備投資の多い会社は成長企業と見られ、将来が期待されている事が多いです。中には維持費的なものもあるので多額の設備投資が何を目的にしているかは見極める必要があります。

研究開発と共にクラウド事業などに対する設備投資にも余念がなく、これらの支出がしっかりと利益の拡大に貢献しているのは業績からも明らかでしょう。

 

マイクロソフト【MSFT】の株主還元

配当と配当性向の推移

 配当金と配当性向の推移を記載しています。

前述の巨大なキャッシュフローから生み出される配当金は10年で約3倍となっており増配率も高いです。長期保有により大きな配当利回りとなる可能性を秘めているでしょう。

配当性向も業績の拡大に伴い下がっており、配当は安全そのものと思われます。

発行済み株式数の推移

自社株買いなどによって発行済み株式数が減るほど、一株当たりの価値は向上し株主に利益をもたらします。

巨額のフリーキャッシュフローは配当のみならず自社株買いとしても株主に大きな還元を行っています。

マイクロソフト【MSFT】の今後の事業展開

新たなゲーム機「Xbox」

クラウドサービス(Azure)は勿論ですが、新たにゲーム事業(Xbox)にも力を入れておりSONYのプレイステーションシリーズに対抗すべく新たな製品やサービスを常に開発し続けています。

インターネットの時代である事とWindowsのシェアを活かしパソコン市場との連携に重点を置いたゲーム開発を行っており、Xboxと言ったゲーム機に拘らずパソコンなど他の機体でも遊べるなど幅広い場所・環境でゲームができるような戦略をとっています。

在宅勤務の促進

2020年になってからの新型コロナウイルス(COVID−19)の長期化に伴い、マイクロソフトは希望者に関しては恒久的な在宅勤務を認めると言った発表をしました。

事業内容だけでなく、従業員の働き方に関しても新たな取り組みを加速させつつあります。

クラウドサービス「Azure」の成長

2020年10月現在、AmazonのAWSに次ぐ2位のシェアを誇るAzureですがその成長は止まる事なく、常に新機能を追加し続けておりAWSへの対抗意識を隠していません。近年大きく追い上げを見せているAzureがAWSを追い抜く事ができるかが注目されるでしょう。

下記の関連記事にもあり現在Amazonが不服申し立てを行っている最中ではありますが、2019年には国防総省からの100億ドル規模になる契約も勝ち取りました。

まとめ

マイクロソフト【MSFT】は現在も世界の人々の生活に結びついた企業であり、モバイルやクラウドに関して遅れをとったことから停滞しましたが、現在はクラウドで世界2位にまで上り詰め現在も成長中であることを考えると、これからの時代もクラウド、Office、Windowsなどを通じて更に成長を続ける事ができる企業であると思います。

マイクロソフト【MSFT】の関連記事と参考情報

この記事の改訂前版です。配当など数字などのデータは少し古いものも掲載しているので長期的な比較の際は是非

マイクロソフト(MSFT)の銘柄分析(株価・配当・見通し)

2019年10月26日

マイクロソフト(MSFT)が国防総省に対するクラウドサービス「JEDI」の契約を獲得

2019年10月29日

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