今は低調でも逆張り投資に最適な米国の銀行株

新型コロナウイルスによる感染者が再び増加傾向にある米国を代表に各地で第2波が懸念されるとともに株式市場は再び下落しています。

特にIT関連企業の株価と銀行セクターの株価は明暗を分けるほどに差がついています。

銀行セクターに関しては低金利の長期化に加えて、自社株買いの中止を連邦準備制度理事会(FRB)から要請されたり、新たな基準によるストレステストで減配が現実的になりつつあるなど銀行株には短期的に逆風しかないと言っても過言でありません。

しかし、米国そのものの長期的な経済的成長を背景とした今後に賭けた逆張りとしては最適な業種であり商業銀行業務に特化したウェルズ・ファーゴ以外の3行はそれぞれが通常の商業銀行業務に加えて投資銀行業務を行い、今のような相場変動の中でもトレーディング業務によって収益を稼ぐことができます。

銀行株がなぜ、このように大きく低迷しているか

銀行は預金として集めたお金を必要とする人に融資することで収益を得ています。経済活動が活発なうちはこの融資が増え、金利収入も増加し銀行の収益は増加します。

しかし、今回のような景気が悪化すると融資の需要は減少する上、住宅ローンなど既存の貸出先の貸倒リスクが表面化するなど銀行の経営を圧迫するようになります。

アナリストは米国経済が来年に成長を再開し、その後の4年間は年平均で9.5%の成長を続けると予想しています。

そうした中で特にリスクを負って長期保有できる投資家は米国の景気をそのまま反映する銀行株を選択肢に入れてみることをおすすめします。

バンク・オブ・アメリカ(BAC)

預金シェアで1位を誇るバンク・オブ・アメリカ(BAC)は年初来で30%ほど下落しており、簿価の0.9倍ほどと非常に割安な価格で取引されています。

10年前の金融危機を乗り越えた同社はより強固なバランスシートを維持し、インターネットバンキングやモバイルアプリに力を入れるなど過去10年の間に様々なコスト削減に取り組んできました。このコスト削減による経営の効率化は将来に渡る銀行業界内部での競争優位性を生み長期的な成長のきっかけとなるでしょう。

JPモルガン・チェース(JPM)

JPモルガン・チェース(JPM)も銀行セクターの例に漏れず苦境に陥っています。貸倒引当金の増加などでバンク・オブ・アメリカと同じく収益が圧迫されていますが、投資銀行部門がトレーディング収益を稼ぎ出すなど、全面的な危機には及びませんでした。

金融危機以前からCEOを務めているダイモンCEOは市場から高く評価されており、この危機もJPモルガンは乗り越えようとしています。

ウェルズファーゴ(WFC)

ウェルズ・ファーゴは手堅い経営を行うことで有名な商業銀行大手です。年初来で50%を超える下落幅を記録した上に投資銀行部門を持たないためトレーディング収益をあげられず、住宅ローン返済の遅延、貸倒引当金の増加などによる収益悪化から連邦準備制度理事会が出す新基準により減配がほぼ確実視されているものの、これまでの安定した経営に対する信頼は変わらぬものです。

商業銀行部門に偏るため米国内の住宅・消費需要などの影響を極めて大きく受けます。

 

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