目次
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の基本情報
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の事業と歴史
1998年にネーションズバンクとバンクアメリカが合併し誕生した、アメリカの3大銀行グループの一角で、銀行業・投資業・資産運用などに分かれ広範な金融サービスを提供しています。個人預金においては米国1位です。
2009年に危機的だったメリルリンチを買収し投資銀行部門でも世界有数の規模になりました。
企業情報(創業年・上場年と市場・従業員数・決算・S&P格付け
創業年 | 1998年 |
上場年と市場 | 1979年 |
従業員数 | 213000人 |
決算 | 12月 |
S&P格付け | A- |
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バンク・オブ・アメリカ(BAC)の株価推移
PERとPBR・配当利回りの推移
グラフK バリュエーション
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
PER | 17.24 | 49.71 | 12.83 | 14.76 | 18.93 |
PBR | 0.75 | 0.84 | 0.75 | 0.92 | 1.24 |
配当利回り | 0.92 | 1.54 | 1.98 | 1.51 | 1.88 |
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
PER | 9.44 | 12.81 | 16.21 |
PBR | 0.98 | 1.29 | 1.06 |
配当利回り | 2.38 | 2.98 | 2.02 |
PERは「株価収益率」であり、その株式が収益の何倍で取引されているかを表しており一般的には割安か割高かを測る代表的な指標の一つと言われています。
ただし、これは先行きの業績に対する投資家の期待を表している面もあり低PERの株が本来の価値より割安なのではなく、万年割安株となる可能性もある事に留意しましょう。反対に高PERの株が一概に割高と言った訳でもなく、その高いPERは将来の成長によって正当化される可能性があります。(収益が上る=株価収益率は下がる)
また、自社株買いによってEPS(1株あたり利益)が上がることでもPERは低下します。
PBRは「株価純資産倍率」を表し会社が保有する純資産の何倍で株式が取引されているかを表します。1倍を下回れば会社清算時の残余財産分配額を下回る事になるため割安と言えます。
しかし、不人気な業種だったり将来性が乏しいとされる企業は1倍を切ったまま放置される事がある事とその純資産は全てが換金可能とは限らない事に注意しましょう。
これらは、業種別で比較することでより参考になります。
配当利回りも合わせてこれらの数値で直近の株価が割高なのか割安なのかを知る事ができます。
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の企業分析・注目ポイントと今後の事業展開
事業構成
グラフM 事業構成
事業の構成比率を表しているグラフです。
[adsense]国・地域別売上高比率
グラフN 国・地域別売上高
その企業の売上高が地球上のどこで生み出されたものなのかを表しています。
(事業について)
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の業績データ
※銀行セクターは特殊な財務状況をしています。投資をする上で分かりやすく伝えることに主眼を置いて書いていますので細かい説明は避けますが、一般的な投資対象として見る際は営業収益・純利益・自己資本比率・株主還元状況を主に見ていただくといいでしょう。
売上高と営業利益等の推移
グラフA 売上高と利益
2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
売上高 | 71,073 | 105,927 | 86,094 | 81,264 | 86,041 | 83,117 | 82,246 | 83,701 | 87,352 |
純利益 | 6,276 | -2,238 | 1,446 | 4,188 | 11,431 | 4,833 | 15,888 | 17,906 | 18,232 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
売上高 | 91,247 | 91,244 | 86,266 |
純利益 | 28,147 | 27,430 | 17,894 |
売上高と営業利益の推移を示しています。
営業利益率と純利益率の推移
グラフC 営業利益率と純利益率
2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
純利益率 | 8.83% | -2.11% | 1.68% | 5.15% | 13.29% | 5.81% | 19.32% | 21.39% | 20.87% |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
純利益率 | 30.85% | 30.06% | 20.74% |
グラフD 成長率
営業利益率・純利益率・売上高成長率の推移
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
売上高成長率 | 49.04% | -18.72% | -5.61% | 5.88% | -3.40% | -1.05% | 1.77% | 4.36% |
純利益成長率 | -135.66% | -164.61% | 189.63% | 172.95% | -57.72% | 228.74% | 12.70% | 1.82% |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
売上高成長率 | 4.46% | 0.00% | -5.46% |
純利益成長率 | 54.38% | -2.55% | -34.76% |
1株の価値(BPS・EPS・SPS・CFPS)の推移
グラフE 1株の価値
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
BPS | 20.99 | 20.01 | 20.24 | 20.67 | 20.99 | 22.51 | 24.36 | 24.32 |
EPS | -0.37 | 0.01 | 0.25 | 0.9 | 0.42 | 1.31 | 1.49 | 1.56 |
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
BPS | 24.8 | 27.7 | 28.37 |
EPS | 2.61 | 2.75 | 1.87 |
グラフE2 1株当たりの売上高
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
1株当たりの売上高(SPS) | 10.82 | 8.40 | 7.50 | 7.49 | 7.85 | 7.32 | 7.58 | 8.10 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
1株当たりの売上高(SPS) | 8.91 | 9.66 | 9.81 |
グラフE3 EPSと1株当たりフリーCFの比較
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
1株当たりフリーCF(CFPS) | 8.34 | 6.16 | -1.28 | 8.03 | 2.42 | 2.47 | 1.66 | 0.97 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
1株当たりフリーCF(CFPS) | 3.86 | 6.54 | 4.32 |
順にBPS(一株当たりの純資産)EPS(一株当たり純利益)SPS(一株当たり売上高)CFPS(1株あたりフリーキャッシュフロー)を示しています。これらは一株当たりの価値を測る数字として有効です。
CFPSは会計上の利益では無くフリーキャッシュフローの面から数字を出します。基本的にEPSと一致しますが、会計処理の方法が変わったり「純利益は減少したがフリーCFは増加した」場合などにより正確な情報を読み取る事ができます。
キャッシュフローの推移
グラフH キャッシュフロー
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
営業CF | -13,858 | 92,817 | 26,739 | 27,730 | 18,306 | 10,403 |
投資CF | -34,979 | 25,058 | -4,204 | -54,954 | -63,143 | -52,007 |
財務CF | -95,442 | -95,442 | -12,201 | 48,585 | 32,982 | 49,195 |
フリーCF | -13,858 | 92,296 | 25,579 | 27,730 | 18,306 | 10,403 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
営業CF | 39,520 | 61,777 | 37,993 |
投資CF | -71,468 | -80,630 | -177,665 |
財務CF | 53,118 | 3,377 | 355,819 |
フリーCF | 39,520 | 61,777 | 37,993 |
営業キャッシュフローは営業活動による収支、投資キャッシュフローは投資活動による収支、財務キャッシュフローは借入金の返済や配当・自社株買いなどを表します。新規借入などを行った時はプラスになる事があります。
フリーキャッシュフローは株主にとっては特に重要で会社が自由に使えるお金を指します。これが内部留保になったり、配当・自社株買いの原資となるからです。
ここでは主に営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローを紹介します。投資や財務コストに関しては設備投資やインスタント・カバレッジ・レシオを参照ください。
グラフS キャッシュフロー比率
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
営業キャッシュフロー成長率 | -36.33 | -21.92 | -71.19 | 3.71 | -33.98 | -43.17 | ||
フリー・キャッシュ・フロー成長率 | -35.99 | -22.58 | -72.29 | 8.41 | -33.98 | -43.17 | ||
売上高に対する投資の規模 | 0.93 | 1.52 | 0.61 | 1.4 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
営業キャッシュフロー成長率 | 279.89 | 56.32 | -38.5 |
フリー・キャッシュ・フロー成長率 | 279.89 | 56.32 | -38.5 |
売上高に対する投資の規模 |
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローの成長率と売上高に対する投資の規模を示しています。
投資がどれだけ売上高に結びついているかを知ることができます。
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の株主還元の推移
配当金・配当性向・増配率の推移
グラフF 配当と配当性向・増配率
2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
配当 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.12 | 0.2 | 0.25 | 0.39 |
配当性向(%) | -13.79% | -10.81% | 400.00% | 16.00% | 4.44% | 28.57% | 15.27% | 16.78% | 25.00% |
増配率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 200% | 67% | 25% | 56% |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
配当 | 0.54 | 0.66 | 0.72 |
配当性向(%) | 20.69% | 24.00% | 38.50% |
増配率 | 38% | 22% | 9% |
発行済み株式数の推移
グラフL 発行済み株式数
2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
発行済み株式数(百万) | 9,790 | 10,255 | 10,841 | 11,491 | 10,585 | 11,236 | 11,046 | 10,778 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
発行済み株式数(百万) | 10,236 | 9,442 | 8,796 |
自社株買いなどによって発行済み株式数が減るほど、一株当たりの価値は向上し株主に利益をもたらします。
このデータには載せられませんでしたが、リーマンショック時に3倍ほどまで増えた発行済み株式数は現在少しずつ減っていっています。
[adsense]の財務諸表と財務データ
貸借対照表
グラフO・P 貸借対照表
2010~2017
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
現金・短期投資 | 5.95 | 6.86 | 18.84 | 6.8 | 6.94 | 7.79 | 7.2 | 7.39 |
売掛金・売掛債権 | 3.78 | 3.15 | 3.23 | 2.83 | 2.94 | 2.72 | 2.69 | 2.7 |
棚卸資産 | ||||||||
その他の流動資産 | -9.74 | -10.01 | -22.07 | -9.62 | -9.88 | -10.51 | -9.89 | -10.09 |
長期借入金 | 19.8 | 17.49 | 12.47 | 11.88 | 11.55 | 11.04 | 9.91 | 9.97 |
その他の長期負債 | -19.8 | -17.49 | -12.47 | -11.88 | -11.55 | -11.04 | -9.91 | -9.97 |
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
買掛金 | ||||||||
短期借入金 | 2.65 | 1.68 | 1.39 | 2.19 | 1.48 | 1.31 | 1.09 | 1.43 |
未払税金 | ||||||||
未払負債 | 6.38 | 5.78 | 6.72 | 6.45 | 6.91 | 6.82 | 6.69 | 6.67 |
その他の短期負債 | -9.03 | -7.46 | -8.11 | -8.64 | -8.39 | -8.13 | -7.78 | -8.1 |
長期借入金 | 19.8 | 17.49 | 12.47 | 11.88 | 11.55 | 11.04 | 9.91 | 9.97 |
その他の長期負債 | -19.8 | -17.49 | -12.47 | -11.88 | -11.55 | -11.04 | -9.91 | -9.97 |
2018~
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
現金・短期投資 | 7.85 | 6.93 | 22.04 |
売掛金・売掛債権 | 2.8 | 2.3 | 2.88 |
棚卸資産 | |||
その他の流動資産 | -10.65 | -9.23 | -24.92 |
長期借入金 | 9.74 | 9.9 | 9.33 |
その他の長期負債 | -9.74 | -9.9 | -9.33 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
買掛金 | |||
短期借入金 | 0.86 | 0.99 | 0.69 |
未払税金 | |||
未払負債 | 7.01 | 7.51 | 6.45 |
その他の短期負債 | -7.87 | -8.5 | -7.13 |
長期借入金 | 9.74 | 9.9 | 9.33 |
その他の長期負債 | -9.74 | -9.9 | -9.33 |
貸借対照表の各項目を構成比率で表しています。企業の大まかな財務状況の推移が一目でわかります。
それぞれが貸方(総資産)、借方(負債と純資産)を表します。
グラフR 損益計算書(費用と利益)
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
売上原価 | ||||||||
売上総利益 | ||||||||
販売費及び一般管理費 | 54.09 | 74.89 | 74.35 | 68.13 | 78.59 | 58.32 | 55.44 | 53.98 |
研究開発費 | ||||||||
その他 | -54.09 | -74.89 | -74.35 | -68.13 | -78.59 | -58.32 | -55.44 | -53.98 |
営業利益 | ||||||||
資産運用利益 | -1.25 | -0.27 | 3.78 | 18.8 | 8.25 | 26.94 | 30.05 | 33.44 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
売上原価 | |||
売上総利益 | |||
販売費及び一般管理費 | 50.32 | 51.2 | 53.76 |
研究開発費 | |||
その他 | -50.32 | -51.2 | -53.76 |
営業利益 | |||
資産運用利益 | 37.9 | 35.9 | 22.02 |
業績の蘭で紹介済みの収益に対応した損益計算書の費用項目と残った利益を表記しています。
財務状態と健全性
グラフG 財務データ
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
有利子負債比率(%) | 22.45 | 19.17 | 13.86 | 14.07 | 13.03 | 12.35 | 11 | 11.4 |
自己資本比率(%) | 10.08 | 10.81 | 10.72 | 11.07 | 11.57 | 11.95 | 12.2 | 11.71 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
有利子負債比率(%) | 10.6 | 10.89 | 10.02 |
自己資本比率(%) | 11.27 | 10.88 | 9.68 |
ここでは、有利子負債比率・自己資本比率を紹介します。この自己資本比率と有利子負債比率は企業の健全性を大きく表しているので注目しましょう。
グラフQ 財務比率
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
財務レバレッジ | 10.7 | 10.06 | 10.13 | 9.58 | 9.39 | 9.17 | 9.05 | 9.32 |
負債比率 | 2.12 | 1.76 | 1.26 | 1.14 | 1.08 | 1.01 | 0.9 | 0.93 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
財務レバレッジ | 9.69 | 10.08 | 11.35 |
負債比率 | 0.94 | 1 | 1.06 |
流動比率、当座比率、財務レバレッジ、負債比率を示しています。
流動比率は流動負債に対する流動資産の割合で計算され、短期的な支払い能力を示しています。当座比率は、流動資産の中で「現金預金」「受取手形」「売掛金」などの現金化しやすい資産だけで計算される、流動比率よりも厳しい基準で見た短期的支払い能力の指標です。
財務レバレッジ銀行借入や社債発行などを活用して自己資本を梃子(レバレッジ)にどれだけ負債を活用しているかを示しています。後述される自己資本比率の逆数関係にあり、負債をどのくらい有効活用しているかを表すため、この倍率が高くなると、負債増加によるリスクが顕在化するため注意する必要があります。
ROE・ROA・営業キャッシュフローマージンの推移
グラフI 経営の効率性
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
ROE(自己資本利益率) | -1.77 | 0.04 | 1.28 | 4.61 | 1.71 | 6.29 | 6.82 | 6.83 |
ROA(総資産利益率) | -0.16 | 0 | 0.13 | 0.47 | 0.18 | 0.68 | 0.75 | 0.74 |
営業CFM | 77.97% | 74.91% | -17.05% | 107.88% | 32.17% | 33.72% | 21.87% | 11.91% |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
ROE(自己資本利益率) | 10.95 | 10.73 | 6.73 |
ROA(総資産利益率) | 1.15 | 1.09 | 0.63 |
営業CFM | 43.31% | 67.71% | 44.04% |
こちらは経営の効率性を示すROEとROA、営業活動からどれだけ効率的にキャッシュフローを得ているかを示す営業キャッシュフローマージンです。
ROEが高い企業は設備投資や自社株買いを通じて資本を効率的に活用していることを示しているため、高ければ高いほど自己資本比率は下がる傾向にあります。
ROAは総資産利益率を表しており、会社が有する資産を活用してどれほどの利益を上げる事ができているかを表しています。
営業キャッシュフローマージンは売上高のうちどれだけの金額を現金で得る事ができたかを見る指標です。高いほど売上額から経費をかけず会社に現金収入をもたらしていると言えます。営業キャッシュフローが営業利益を下回る場合はその営業利益が現金ではない別の入り方をしている事に注意しましょう。
一概に言えるものではありませんが、15%を超えていれば良好と言えるでしょう。
グラフI-2 経営の効率性2
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
資産回転率 | 0.05 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
資産回転率 | 0.04 | 0.04 | 0.03 |
こちらでは投下資本利益率(ROIC)、インスタント・カバレッジ・レシオ、資産回転率の推移を示すグラフを掲載しています。
投下資本利益率は自己資本や有利子負債も含めた事業活動のために行われた投資がどれだけの利益を生み出したかを数字にしています。
インスタント・カバレッジ・レシオは、会社が営業活動により生み出す利益(基本的に営業利益)と金融収益(受取利息と受取配当金が主に該当)が、毎年の支払利息をどの程度上回っているかを示しており、 企業の財務健全性を示す数値であり、この数値が高いほど金利の支払いなどに関して財務的に余裕があります。反対に比率が低いと営業収益のうち多くの割合が支払利息に当てられる形で負債元本が減らず、財務上厳しい状態にあります。
総資産回転率は企業の資産が効率的に売上に結びついていることを表す指標であり、企業の総資産が1年に何回売上高という形で回転したのかを示しています。
財務効率と回転率等
ここでは財務効率などに関連した数値を解説していきます。
グラフV 財務効率 回転率
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
固定資産回転率 | 7.11 | 6.16 | 6.37 | 7.71 | 8.1 | 8.42 | 8.99 | 9.5 |
資産回転率 | 0.05 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
固定資産回転率 | 9.53 | 8.92 | 8 |
資産回転率 | 0.04 | 0.04 | 0.03 |
ここでは、回転率を中心に解説します。売上債権回転率、棚卸資産回転率 固定資産回転率 資産回転率を紹介しています。
売上債権回転率は会社が有する売上債権の回収がどのくらいの期間で行われているかを示す指標で、この数字が低いほど債券の回収に時間がかかっており、資金の効率的な活用が妨げられている事になります。
棚卸資産回転率は在庫回転率と言われることもあり、仕入から売上に至るまでの在庫期間によって適切な在庫量などの判断をするための指標であり、在庫を減らしている会社はこの比率が高くなります。在庫回転率が低いと言う事は顧客に販売される事なく在庫として保持する数が多く、管理コストや廃棄リスクを負っていることになります。
固定資産回転率は保有する固定資産が効率的に活用されているかを示しています。この比率が低い場合は保有する固定資産が有効に活用されることなく滞留している疑いがあり、固定資産への投資が過剰である可能性があります。
総資産回転率は企業の資産がどれだけ効率的に売上に結びついているかを表す指標であり、企業の総資産が1年に何回売上高という形で回転したのかを示しています。売上高が総資産の何倍あるかを見ることでその売上に貢献した企業の総資産がどれほど効率的に活用されているかを測ります。(「グラフI-2 経営の効率性2」で解説済みです)
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の今後の見通しとまとめ
リーマンショック以降株価はゆっくりと回復してきましたが、世界経済の見通しやコスト削減の成功と共に再び株価は上向こうとしています。